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妖精王は軍人に奪われる
第5章 淫靡な一時
「では、これにて報告は終わりです
報告書はこちらに置いておきますので
後程確認をお願いします
ーあ、貴女のお名前はなんと?」
立ち去り際にくるりと振り向いて、軍人は
こちらを見て訊ねる
「…ぇ…あ…」
ひくんと中がうごめき軽く達してしまい、
ひどく困惑しながら潤んだ瞳を上げる
「…自分で言うんだ…それくらいは、な」
耳元で静かに囁かれ、なんとか平静さを
かき集めると返事をする
「…っアイリス…です」
「では、アイリス殿。またお会いしましょう」
扉の閉じる音がして、足音が遠ざかって行くと
安堵と快感が同時にやってくる
「……人がいると随分と締めてくるな
見られているのが好きなのか?」
「そ、そういう…んんっ、わけでは…」