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サイドストーリー5
第23章 心も抱きしめて
電気を消して、窓際に行って下を眺める。
相変わらず、綺麗な程の色とりどりの夜景に見入った。

この部屋、いったいくらの家賃なんだろう。

夜景が一望できる高層マンションのこの部屋は、石島さんの唯一の贅沢だと笑ったけれど。
実際、電車が動いている時間に帰れないから実益も兼ねているんだろう。
まぁ・・・それならこんな上層階の必要はないか。
そう思って小さく笑った。

そう考えている時に、リビングの部屋がカチャッと開いた。
「由香里?」
真っ暗な部屋で、大きな窓のそばで私を見つける。
夜景の逆光だからか?目を細めてシルエットだけの私に問いかけた。

「来てくれてたんだ。ごめん。もうこんな時間だな。
来ると知ってたらもう少し早く帰ってきたんだけど」

そう言いながら、スーツの上着を脱いでソファーにかける。
ネクタイをゆるめながら私に近づいて後ろから抱きしめた。

「急に来てごめんね」
そういう私に
「そのための合い鍵だろ」
と真っ暗な部屋で立ったまま後ろから首筋にキスをする。

「どうして2週間も連絡くれなかったの?」
「寂しかったか?」
「忙しいのは分かるけど・・・私の事どうでもいいのかと思っちゃう」
私のすねたその言葉に、一瞬首筋のキスが止まって。

「ごめん。かなり忙しかった」
そう言い訳する。
「忙しくても!」
「うん。かなりヘバッてた」
「・・・・え?」

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