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はじめの一歩
第6章 Piece of memory Ⅱ ー記憶の欠片 ー
清美ちゃんの身体を、そっとベッドに横たえ、布団を掛けて、俺はベッドを離れる。

ツインにしてよかった…流石に同じベッドで朝まで我慢は、キツイ。

隣のベッドに潜り込み、背中を向けて眠ろうと、試みる。
でも昼寝しちゃったし、流石に直ぐには眠れず。

どのくらいしてからだろう。
少し微睡みかけた頃、背後に違和感。
清美ちゃんが、ゴソゴソとこっちのベッドに潜り込んできて。

ちょっと待って⁉︎

コレ何の試練⁉︎

「…清美…ちゃん…何のつもり…?」

「私…昌幸さんのこと、好きなんです…オトナの関係に、なりたいんです…やっと、高校卒業したのに…」

俺だって出来るもんならそうしたいよ⁉︎
でも無理強いはしたくないから、必死で我慢してるのに…

背中に伝わる清美ちゃんの温もりが、俺の欲望を刺激する。

ぎゅっと、目を瞑って。

「焦らなくても、また、機会はあるから…」

清美ちゃんに向き直って、説得しようとしたら、清美ちゃんからキスされた。
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