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はじめの一歩
第6章 Piece of memory Ⅱ ー記憶の欠片 ー
「…大丈夫?…何か怖かった…?」
「…昌幸さんのこと、好きだから…大丈夫だと、思った…です、けど…男の人だって…男の人が、上に居るって、思ったら、急に、思い出しちゃって…怖くなって…違うって…アイツじゃないって…頭では解ってるのに…」
清美ちゃんの声が潤んで、じわりと涙が滲む。
「…アイツって、誰⁉︎…もしかして…清美ちゃん、襲われたりしたことあるの…?」
肩を掴んで問い詰めた。
「…未遂、です…あの、私、本当に、初めて、ですよ…」
「そんなこと言ってるんじゃない! …あぁ……もぅ!」
自分に対する苛立ちに髪をぐしゃぐしゃと掻き毟る。
ぐっと、清美ちゃんを抱き締めて、大きな息を吐いた。
「俺はね。清美ちゃんの事を、大事にしたい。だから、そういう事情なら、焦る必要はない。清美ちゃんの気持ちは、俺と同じだって信じてる。でも、清美ちゃんの身体は、今じゃないって、言ってるから。なら、その時が来るまで、待つしかない。」
「…昌幸さんのこと、好きだから…大丈夫だと、思った…です、けど…男の人だって…男の人が、上に居るって、思ったら、急に、思い出しちゃって…怖くなって…違うって…アイツじゃないって…頭では解ってるのに…」
清美ちゃんの声が潤んで、じわりと涙が滲む。
「…アイツって、誰⁉︎…もしかして…清美ちゃん、襲われたりしたことあるの…?」
肩を掴んで問い詰めた。
「…未遂、です…あの、私、本当に、初めて、ですよ…」
「そんなこと言ってるんじゃない! …あぁ……もぅ!」
自分に対する苛立ちに髪をぐしゃぐしゃと掻き毟る。
ぐっと、清美ちゃんを抱き締めて、大きな息を吐いた。
「俺はね。清美ちゃんの事を、大事にしたい。だから、そういう事情なら、焦る必要はない。清美ちゃんの気持ちは、俺と同じだって信じてる。でも、清美ちゃんの身体は、今じゃないって、言ってるから。なら、その時が来るまで、待つしかない。」