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はじめの一歩
第6章 Piece of memory Ⅱ ー記憶の欠片 ー
清美は高校を卒業し、とりあえず、結婚までの繋ぎと言っては語弊があるけど、俺の仕事が落ち着いて引っ越しできるまで、友達の実家に居候させてもらえるようになったみたいで。
俺も一度挨拶に伺った。
仕事も、俺の得意先の歯科医院で、歯科助手をしていた奥さんが妊娠して事務員を探してる、という先生がいたから、高校出たばっかりの知り合いがいる、と紹介して産休代替として雇ってもらった。
そうして付き合いを続け、半年。
「…妊娠…?」
清美がコクリと頷く。
クリニックには既に行ったみたいで。白黒のエコー写真を見せられる。
エコーだから当然だけど、不鮮明なその写真を見せられても、どこが何なのかよくわからなかったけど。
でも、勿論、それを疑ったり、否定したりはしない。
まだ親になる自覚なんか、当然湧かないけど。
結婚、しなきゃな、と思った。
「清美、お母さんになるのが夢だったもんな。よかった。新居、一緒に探さなきゃな…」
清美が嬉しそうに頷いた。
俺も一度挨拶に伺った。
仕事も、俺の得意先の歯科医院で、歯科助手をしていた奥さんが妊娠して事務員を探してる、という先生がいたから、高校出たばっかりの知り合いがいる、と紹介して産休代替として雇ってもらった。
そうして付き合いを続け、半年。
「…妊娠…?」
清美がコクリと頷く。
クリニックには既に行ったみたいで。白黒のエコー写真を見せられる。
エコーだから当然だけど、不鮮明なその写真を見せられても、どこが何なのかよくわからなかったけど。
でも、勿論、それを疑ったり、否定したりはしない。
まだ親になる自覚なんか、当然湧かないけど。
結婚、しなきゃな、と思った。
「清美、お母さんになるのが夢だったもんな。よかった。新居、一緒に探さなきゃな…」
清美が嬉しそうに頷いた。