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はじめの一歩
第1章 Butterfly
会社の取引先の接待を受け、北新地に行った。
食事はこぢんまりとした割烹。
大将が一人で切り盛りしている店のカウンターに座る。
お任せの造りの盛り合わせや焼き物、たき物、締めの飯ものまで、どれも美味かった。
食事が終わり、2軒目、その人の行きつけだというクラブに連れて行かれた。
こういう店は、初めてではなかったが、あまり積極的に来ようとも思わない。
金を払って女性を侍らせても、虚しいだけだ。
どうせ相手は客のことを金ヅルとしてしか見ていない。
こういう場所で、上辺だけの恋の駆け引きを楽しめるほど、僕は大人ではないのかもしれない。
でもその店で、気になる女の子を見かけた。
スラリとした体型に、黒と真紅のグラデーションのかかったマーメイドラインのドレスがよく映える。
「おー、蘭ちゃん、久しぶりじゃない。コッチコッチ」
一緒にいた辻本さんが、その子を手招きして僕と自分の間に座らせる。
笑顔がキレイで、感じの良いコだと思った。
食事はこぢんまりとした割烹。
大将が一人で切り盛りしている店のカウンターに座る。
お任せの造りの盛り合わせや焼き物、たき物、締めの飯ものまで、どれも美味かった。
食事が終わり、2軒目、その人の行きつけだというクラブに連れて行かれた。
こういう店は、初めてではなかったが、あまり積極的に来ようとも思わない。
金を払って女性を侍らせても、虚しいだけだ。
どうせ相手は客のことを金ヅルとしてしか見ていない。
こういう場所で、上辺だけの恋の駆け引きを楽しめるほど、僕は大人ではないのかもしれない。
でもその店で、気になる女の子を見かけた。
スラリとした体型に、黒と真紅のグラデーションのかかったマーメイドラインのドレスがよく映える。
「おー、蘭ちゃん、久しぶりじゃない。コッチコッチ」
一緒にいた辻本さんが、その子を手招きして僕と自分の間に座らせる。
笑顔がキレイで、感じの良いコだと思った。