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はじめの一歩
第1章 Butterfly
由美子の母は震災の時に転倒した家具で足を痛め、それもあって施設に入って貰った。
その2年後、父が癌の再発で亡くなる。
父が亡くなってから、老朽化した実家を建て直した。
母も歳をとっていたから、バリアフリーにしたいと思った為だ。
建築家である由美子の弟にお願いしたら、彼の趣味なのか、コンクリート打ちっ放しの、小洒落た家になった。
見た目はモダンでお洒落なので、自宅に招待すると皆一様に褒めてはくれるが、夏は熱がこもり、冬は底冷えするので実はどうかとも思っている。
そんなこんなで、気づけば息子も成人し、僕が由美子と結婚した歳に近づいている。
そして、可愛らしい彼女を連れてきた。
僕は今年、還暦を迎える。
…今でも、由美子と出逢えた奇跡に、
感謝しない日はない。
ーfinー
その2年後、父が癌の再発で亡くなる。
父が亡くなってから、老朽化した実家を建て直した。
母も歳をとっていたから、バリアフリーにしたいと思った為だ。
建築家である由美子の弟にお願いしたら、彼の趣味なのか、コンクリート打ちっ放しの、小洒落た家になった。
見た目はモダンでお洒落なので、自宅に招待すると皆一様に褒めてはくれるが、夏は熱がこもり、冬は底冷えするので実はどうかとも思っている。
そんなこんなで、気づけば息子も成人し、僕が由美子と結婚した歳に近づいている。
そして、可愛らしい彼女を連れてきた。
僕は今年、還暦を迎える。
…今でも、由美子と出逢えた奇跡に、
感謝しない日はない。
ーfinー