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はじめの一歩
第4章 Let's party
「北川さん、今日はご馳走さまでした。マジで料理教えて欲しいんですけど。」
「いいよ。別にどれも難しかないから、作りながら教えてやるよ。いつでも食いに来いよ。家近いんだろ?」
「お願いします!」
「吉田さんはどこにお住まいなの?」
と聞いたら、
「あ、夙川らしいんで、俺通り道だし、送ってきます。駅の駐車場に車置いてるんで。」
「あら、そう…お願いね。」
ま、まだ時間も早いし、巽くんなら送り狼なんてこともないだろう。
みんなが帰った後の家は、嵐が去った後のようで。私たちも結構呑んだし、お腹もいっぱい。
「片付け後にしてちょっと休もうぜ。さすがに疲れたわ…」
「お疲れ様。」
ソファに崩れるように座り込んだ樹さんにキスすると、ガバっと抱きすくめられる。
「遙がホームパーティーしたいっつーから頑張ったんだぞ。これからたっぷり癒してもらうから、な。」
ニヤっと笑う樹さんに、
「赤ちゃん、来てくれたらいいね。」
と笑顔で返した。