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はじめの一歩
第4章 Let's party
駅まで歩きながら、
「あ、巽さん?袖にトマトソース飛んじゃってる」
と吉田さんが、バッグから何かを出して拭き取ってくれる。
「あ、ありがとう。トマトソースなのに取れたね…ソレなに?」
「携帯用のシミ抜き。ランチとかでよく汚しちゃうからいつも持ってるの。」
「さすが、女のコだね。助かりました。」
「いいえ。送ってもらうのにお礼もしたいんだけど」
「じゃ、連絡先教えてよ。」
「私?いいですけど、それお礼になるのかしら」
「可愛い女のコの連絡先は収穫でしょ。」
携帯を出してLineのアカウントを交換する。
「このアイコン、猫?スゴく可愛い!コレ、巽さんちのにゃんこ?」
「そ。アカウント作った時にアイコンにできるテキトーな写真ないからうちのネコの写真撮ったらめっちゃ近付いてきてこんななった。」
「私ネコ好きなの!昔飼ってたんだけど、死んじゃってから次がなかなか飼えなくて…見たいなぁ…」
「今度見にくる?実家だけど。」
「いいの?」
「いいよ、いつでも。てかさ、吉田さん、彼氏とかいないの?」
「居ないよ?」
「じゃ、俺、候補でどう?」
「巽さんこそ、私でいいの?」
「俺、吉田さんみたいな素直で優しいコ、好きなんだ。」
車で吉田さんを家まで送りながら、谷口に合コンはしなくて良い、と言おうと思った。
ーfinー
「あ、巽さん?袖にトマトソース飛んじゃってる」
と吉田さんが、バッグから何かを出して拭き取ってくれる。
「あ、ありがとう。トマトソースなのに取れたね…ソレなに?」
「携帯用のシミ抜き。ランチとかでよく汚しちゃうからいつも持ってるの。」
「さすが、女のコだね。助かりました。」
「いいえ。送ってもらうのにお礼もしたいんだけど」
「じゃ、連絡先教えてよ。」
「私?いいですけど、それお礼になるのかしら」
「可愛い女のコの連絡先は収穫でしょ。」
携帯を出してLineのアカウントを交換する。
「このアイコン、猫?スゴく可愛い!コレ、巽さんちのにゃんこ?」
「そ。アカウント作った時にアイコンにできるテキトーな写真ないからうちのネコの写真撮ったらめっちゃ近付いてきてこんななった。」
「私ネコ好きなの!昔飼ってたんだけど、死んじゃってから次がなかなか飼えなくて…見たいなぁ…」
「今度見にくる?実家だけど。」
「いいの?」
「いいよ、いつでも。てかさ、吉田さん、彼氏とかいないの?」
「居ないよ?」
「じゃ、俺、候補でどう?」
「巽さんこそ、私でいいの?」
「俺、吉田さんみたいな素直で優しいコ、好きなんだ。」
車で吉田さんを家まで送りながら、谷口に合コンはしなくて良い、と言おうと思った。
ーfinー