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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第10章 クリスマスなんて…☆【葵】
ところが、
そんな遊びまくりの百戦練磨の日々を送っていたオレの前に突然現れたひとりのオンナのコ。
そのコはなぜかいくら誘惑しても、どう足掻いても、どんなに頑張っても、オレなんか箸にも棒にも掛からなくて…。カラダは手にしても一番欲しいところにはなかなか手が届かなくて…。
なんでかなって思ってるうちに気がついたら他のコなんてどうでもよくなるほど夢中になってて、のめり込んでる自分がいた。
はぁ…
もう、あとはもう知ってるよね?
オレがそんな彼女を本気で欲しくなっちゃったってこと。
まるで…
最初からオレのコトを知ってたみたいに痛いところに手を当ててくる彼女を。
それは彼女が自分たちと同じ傷を持ってるからなんだっていうのに気づいたときにはもう遅くて…
歪んでることすら麻痺して当たり前にしてたオレたちを、曇りない瞳でまっすぐ見てくれるちーちゃんに本気で惹かれて
初めて誰かに…
他の誰でもない彼女に
他の誰でもない自分だけを見て欲しいって思うようになった。
だからそんなちーちゃんがこうして自分の隣で笑ってくれていてくれることが心から嬉しくて、
オレの無茶なお願いに、こうしてサンタクロース風のワンピースに身を包んでくれてるのも然り…
甘いのが苦手なくせに一緒にケーキが食べたいとか無茶苦茶なコトを言うオレのために、一生懸命生クリームを泡立てくれてる姿とかさ…
そんなの、冗談抜きで可愛いすぎて見とれるに決まってるじゃん。