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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第10章 クリスマスなんて…☆【葵】
「あっ♪このくらいでどうかな、葵くん」
華奢で綺麗な形の指先でクリームを掬った彼女がオレを見上げてくる。
え…
なにそれ、オレにくれるの?
その仕草はいくらなんでも反則じゃない?
少し背伸びをしたちーちゃんの指先がオレの口許にクリームを運んでくる
…が、
「……ッ、ぇ!?んぅ…」
クリームよりもそんな可愛い可愛いことをしてくれちゃうちーちゃん自身の方が欲しくなったオレは、彼女の手首を掴まえると
あーん…と、上目遣いで口を開けるように施していた可愛い唇にかじりついた。
そのまま空いていたもう片方の手で首すじから顎をがっしりとホールドして、先に味をみていたクリームの名残のある甘い口のなかを味わい尽くす。
「…ハ…ァ、おいし…」
ねぇ、ちーちゃん
本当はね…
これだけで離してあげるつもりだったんだ。
…けど、
「ゃ、ンッ…!!」
急上昇した彼女の体温に、指先にのせていたクリームが蕩けて滴り落ちたのが運のつき。
ぽたりと甘い滴が彼女を首すじを伝って、ワンピースの胸元に入り込む。
その感覚にちーちゃんの肩がピクリと震え、その瞬間、それを見逃さなかったオレの耳には、それまで平穏に保たれていた理性が瞬間的に跡形もなくなる音が聞こえる。
だからゴメンね…
オレは捕らえていた甘い指先を口に含みじっくり舌を這わせると、甘さに馴れた唇を再び彼女の唇に重ねた。