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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第11章 クリスマスなんて…☆【渚】







「…いつまでへそ曲げてんだよ」


オレはそんな千隼の顎を手にとると、ベッドに膝をついて真上から見下ろした。

そこで、纏ったドレスの深紅に際立たされた彼女のきめ細やかな真っ白な肌に思わず誘惑されるが、残念ながら今はそれどころではない。もっと大切なことがある。


「千隼…」

「ッ…ン!!」

「オレはお前が望むなら毎日をクリスマスにしてやってもいい…」


そしてそのまま引き寄せて耳元にそんな囁きをくれてやれば、不意に責められた急所を早速真っ赤に染め、急激に大人しくなる千隼…

これは少々卑怯な手ではあったが、言葉の意味に偽りはない。


「…だから許せよ」

「ヒャっつ、な…!!」


…が、その隙を見計らったオレはすかさず千隼の視界を外したネクタイの目隠しで奪った。


「ッ、や…だ、渚くんこれ外して」

「へぇ…なかなか似合ってるな。すげぇそそられる…」

「ッ…ぅンんっ───!!」


──ピクンッ…


その姿にいつにも増して支配欲を擽られ、試しにそっと肌をなぞれば、返ってくる思い通りのいい反応。なにもなければこのまま押し倒して朝までイジメ倒してやるのだが…


「オレがいいって言うまでそのままだからな」

「きょ、拒否っ!!」

「は…そんな権利、お前にあるわけないだろ」

「…きゃっ!!」


オレは再び千隼を担ぎあげると、その足でホテルの屋上にあるヘリポートに向かった。そして訳がわからないままでいる千隼を待機させておいたヘリのなかへ押し込むと、自分もそのなかへ身を滑らせる。






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