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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第13章 ちーちゃんの夏休み♡partⅣ♡
──代わりなんて存在するものか…
傍に置きたいとも
触れたいとも思わない…
もうオレには、
彼女以外の誰かなど。
千隼の以外の誰かなど…。
だから、そんなオレの姿をすぐ傍で見てきた明智が頭を痛めるのも無理もないことだった。
「わかっていると思うが、お前の見立てによっては今後の取引に様々な影響がでることもある…」
本当はそんな人選が及ぼすちっぽけな利害などはどうでもよかった。今回は黙って側に置くだけの器のような存在だ。
だったら千隼以外の誰かなら誰でも一緒だろうと、リストから適当にどこかの令嬢をと、ひとことふたこと言ってやれば済んでしまうことなのだが…
「明智よ、だからこそお前に頼んでいる。それができるのは普段一番近くでオレを見ていてよく知るお前だけだろう」
『……ッ!!』
…気分を害した腹いせに神妙な声で畳み掛け、少々重めのプレッシャーをかけてやった。
しょうもない八つ当たりだったが、明智に対して嘘偽りはひとことも述べていない。
今回の件に関しては、実際のところヤツが一番の適任者であるのも事実、ヤツがこうして頭を抱えるのも色々とオレを想ってくれてのことなのだろう。本当にどこまでも真面目で忠実な男だとつくづく思う。
「…頼んだぞ」
…いい部下を持った。
が、
「……で、オレの声が聞けてこれでやっと満足か?」
『~~~~~!!!!!!』