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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第17章 ちーちゃんの夏休み♡partⅧ♡
─シャッッ!!!
「わっ──!!」
改めて気になったふたりの存在に、外の様子を確認したくてカーテンに手を掛けようとしたタイミングでそれが開く。
…絶妙なタイミングだった。
驚いた衝撃によろめいて、ソファーについた尻もちに、やってしまったと顔を上げれば数着の服を手にした雅くんが立っている。
「あのな…」
ヤ、ヤバいぞ…
眉間、しわ、舌打ちッ…
にゃぁぁあ──!!
そんなことをあからさまに顔にするアタシの姿に、あきれ声で溜め息をつく雅くん。
「っ──…!!」
それから一歩踏み込んだ彼に怒られると思いきや…
「だから危ねぇっつーの」
ん…!?
指先が額を軽くコツリ。
それから頭をひと撫でした彼の手が深く沈み込んだ上半身を引き上げてくれる。
そして…
「ったく…」
わわっ!!
「足でも挫いたらどうすんだよ」
「っッ、…!!」
ちょ、
近っ!!近っ!!近───っ!!
ソファーの手前にしゃがんだ彼が、先ほど指先で弾いたアタシの額に自分の額を押し当ててくる。
「他の店も見たいんだろ」
「………」
う、う、う、頷きたいけど…
「…だったらちゃんと言うこときけっつーの」
アタシを下から覗き込んでくる間近な瞳と、今にも触れ合いそうな唇に心臓が壊れそうで、
今さらながら…
や、ホント今さらだ。
彼の言葉通り動かないというか、動けない。