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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第17章 ちーちゃんの夏休み♡partⅧ♡
すると、
そんなアタシを見て、雅くんは至近距離のままふと表情を緩めてくる。
「ほら、さっさと着替えようぜ。時間なくなるぞ。
別に怒ってるわけじゃねぇんだから、いつまでも固まってんじゃねぇよ」
それから頬から耳から真っ赤にするアタシに手を伸ばし、その熱を確かめるようにそっと触れてくる彼の長い指……
その感触は頬から耳へ…
耳から首筋へ…。
そして辿りついた後頭部を優しく撫でる彼に更に距離を縮められると、互いの鼻先が触れあった。
それからまた彼が表情を緩めて笑ったかと思ったら、
───チュッ…
「……!!」
…唇の先にそんな音がたてられる。
「っ~~~…」
う…わ……
な、なんだこれ……
新手の身動き封じだろうか。
音も感触も軽い割には、この身を襲う高糖度の凄まじい破壊力。これもまた辛口甘口の振り幅の大きい雅くんならではのもので。
そんな一撃に思わず絶句したまま大きく見開いた目をパチパチと瞬かせていると
「…バーカ、こんなんで赤くなってんじゃねぇよ」
顔を離して完全に破顔させた雅くんにくしゃりと笑われる。
や、や、や……
待て待て待て。
今度こそどうしよう。
そんなにこんなに昼間から軽々と鉄仮面の下の王子顔を晒されては、
他のお店だ!?ショッピングだ…!?
やややや…
こちとら早々、身が持つかどうか先行きが非常に不安になる。