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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第17章 ちーちゃんの夏休み♡partⅧ♡
そんな彼に、
「…っ、だから!!
どうして雅くんがここにいるの?朝から晩までパンパンのスケジュールは?」
「だから時間作ったっつったろうが」
「言ったけどそうじゃなくて…!!」
なにも解決していないことを解決したくて、最も根本的なことをズバリ問う。
ドンピシャリで突然こうして目の前に現れたことにもビックリだけど、まだ午前中だ。
ってことは、知りえる限りの朝から晩までパンパンの彼のスケジュールはどうしたんだろうか。そんななかアタシに時間を割いてくれているんだとしたら…
だとしたらとんでもないことになる。
「さっきアタシのためって…
それって雅くんの大事な仕事のスケジュールに穴あけたりなんてしてないよね」
「心配すんな、オレが仕事に穴なんてあけるかよ」
アタシの一番の心配ごとに平然とそう答える雅くん。
だったら安心なのかと言われれば…安心?いやいやいや、まだ疑問ばかりでなにひとつ解決にはなっていない。
なのに、
「つーか話は後でさっさと脱げ。いつまでもこんなの着てんじゃねぇよ、気にくわねぇ…」
「そ、そんなに、変…!?」
それにしてもさっきから雅くんとくれば、先に試着で身に付けていた渾身の聖くんセレクトを"だっせ…"から始まり仕舞いには"こんなの"呼ばわりをした挙げ句、頻りに脱がそうと急かしてばかりな気がする。
聖くんの選んでくれたサマーワンピース。
決して彼のセンスがおかしいとか、そこまで似合わないとかは思わないんだけどな…
だけどあれなのか。ハイセンスな世界の葉山雅の目はレベルが違いすぎて、これではその目に敵わないということなのだろうか…。
──しかし…