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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第17章 ちーちゃんの夏休み♡partⅧ♡





「ちげぇよ。似合う似合わないの問題じゃねぇんだよ」


へ…!?

そこで彼の口から発せられた意外な言葉が、ここから一気にアタシのすべての疑問を解決することになるとは思いもしなくて。


「えっ、と…」

「だから、似合う似合わないの問題じゃねぇって言ってんの。

それにお前…さっきからまさかとは思うけど、オレが忙しい合間に服だけ選びに来たとか思ってんじゃねぇだろうな」

「………!!」


そこで目を丸くするアタシに、


「…図星かよ」


大事なコトだから2回言ったからな。でも同じコト2回も言わせてんじゃねぇよ。

…と、しっかり顔に書いた雅くんが腕を組んで首を傾げてくる。


「仕事ならとっくに片付けたっつーの。きのうから完全にオフなんだよ、オレはオフ」

「へ………」


それって…

それって………!!


「はぁ…なのにお前ときたら………」


なにこれ、ヤバいぞ…


「顔見たと思えば早々にいなくなるは、こっちはそのためにせっかく頑張ったっつーのに…」


ほんとヤバいぞ…


「…退屈なうえに散々な思いさせやがって」

「……………っ!!」


視線を斜め下に外した彼からの答え合わせはアタシの遥かに上を行っていて…


「…もうここまで言えばわかんだろ。わかってると思うけど一応言っとくかんな…」


それからアタシを真っ直ぐ見た雅くんは、少しだけ照れ臭そうに口を開いて…


「オレはお前のコト、アイツらのところに帰すつもりもなければ、これ以上触らせるつもりもねぇよ。

それにその服も…、

似合う似合わないは別として、隣歩かせるのに他のヤツが選んだもんなんて着せてられるかっつーの」


…~~~~~!!






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