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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第17章 ちーちゃんの夏休み♡partⅧ♡





"まあまあ"とは、

雅くん語で"可愛い"、"キレイ"、"似合う"を意味する。


…え!?

そんなのわかりずらすぎるだろって?

しかしそこらへんのところは、ご覧の通り。噛み合わなすぎるこの表情を見れば一目瞭然で…


「…まぁまぁオレ好み」


つまりこれは、そんな彼の最上級の誉め言葉というわけなのだ。


「っ……、あ、ありがと…」

「別に?」


大きな手のひらでアタシの後頭部を引き寄せて、再び唇の先に軽やかな音をたてた雅くんに頬っぺたが熱くなって鼓動が跳び跳ねる。

そこにある表情は、彼が一世を風靡して止まないテレビや雑誌のどのメディアのどこを探しても見ることのない顔で、

確かな感情を宿した瞳で見つめながら穏やかに頬笑む雅くん…

その姿に今となっては当たり前のようだけれど、こんな風に彼が自分に心を赦してくれいることが改めて嬉しくて、胸のなかがなんだか甘酸っぱいものでいっぱいになる感覚を覚える。


「そういやお前…」


すると雅くんは、そんなアタシに触れたままふと口を開く。


「まだ歩けるよな?」

「ぇ、うん!?うん、もちろん!!」


そしてなにを訪ねてきたのかと思えばそんなことで。


「平気だよ!?ちゃんと歩けるよ!?だからね、買い物でもなんでもできるし」


もしかして、さっきフラフラして心配をかけたからだろうか…

雅くんってばどこまで心配してくれるんだろう。






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