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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第17章 ちーちゃんの夏休み♡partⅧ♡





それを相変わらずの気遣いだと素直に受け取ったアタシは、嬉しさ半分、これ以上は心配をかけまいと彼が選んでくれた低めのウェッジソールをペタペタと鳴らしながら咄嗟にそう答えてみせる。


「ほら、このサンダルも歩きやすそうだし。もうね、どこまでも歩けそうっていうか♪」

「じゃあ…」


─しかし…


「…!?」


よし、これで心配は払拭できたはずだ。では、いざ♪と思った矢先…

なぜかそこで"安堵の笑み"ではなく不敵に笑った雅くん。

すると次の瞬間…


「…なら今からお前のこと、立てなくするからな」

「………ッっ…!?」


へ…!?

え…!?

っッ…────!!?


その理由もなにも理解できぬまま迫る彼に視界を遮られ、後頭部を引き寄せられると同時に唇が塞がれた。


しかも…


「ふ……、んぅ…ッ…───!!」


今度のキスは…


「ハァ…は………ァ…待っ…ぅンン──…」


さっきまでのそれとは比べ物にならないほど濃密で。

唇を唇で甘く吸われ、愛撫されながら割られた隙間から潜り込んできた舌に口腔内を撫でられると、

背筋を走るゾクゾクとした甘い痺れに平気だと胸を張ったばかりの足元が、雅くんの言葉通り早速覚束なくなる。

なになになに、なにこれ…


「待っ…ん………」


急に…なんで…っていうか…


「ハ、ァ…」


や………だ…もう…


「みや…ッ…びく…」


立ってられな………い…






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