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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第19章 秋の夜長に…♡





…って────!!


「ええっ!!」


しかしそれを見て一瞬ハッとして次の瞬間には絶叫するアタシ。

それもそのはず。

たった今、大事なこと思い出した。

しかもそれを一瞬忘れてしまっていたということもだ。

大急ぎで開きっぱなしの本の下敷きになっていた携帯電話を発掘する。

そして慌ててその画面を確認するとそこには案の定、


"部屋で待ってる"…


届いているそんなメッセージ。

因みにその着信時間はといえば、今からもうかれこれ2時間以上も前のこととなる。


「ッ…──!!」


…やらかした。

そもそもなんでお風呂あがりに本なんかを読んでいたのかといえば、仕事でまだ戻らない彼の帰りを待つためだ。


な!!

の!!

に!!


「ッ…───!!」


─ガバッ!!


まさかの寝落ちとか…

にゃぁあぁあ!!!

なんてことだ。

完全にやらかしたぞ。


そう慌ててベッドから飛び起きたアタシは、こんな時間にも関わらずドタバタと着のみ着のまま部屋から飛び出したのである。






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