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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第19章 秋の夜長に…♡
「つーかお前、いい匂いする」
「ひゃ…っ──!!」
後ろから抱き締められたまま首筋に顔を埋められて、チュ…っと唇で甘い音をたててくる雅くんにドキドキを通りすぎて心臓が今すぐ壊れちゃいそうだ。
「ソープ…変えた?」
「え、う…」
甘い声と吐息が耳や首筋をくすぐって…
「…この匂い、好き」
「ッ…ん…」
アタシの肌の感触や匂いを懐かしむように肌を寄せる雅くん。
しかも待たされて怒ってるどころか、
「…汗かいてんな。もしかしてオレの部屋までいったのか?」
「う、うううん」
「どっちだよ、それ」
いつも通りの口調からさりげなく見せられる優しさに…
「つーか、危ねぇから寝起きで走りまわってんじゃねぇ」
「だ、だって…」
確かにお風呂あがりの薄地のルームウェアの下は、走り回ったおかけでうっすらと汗ばんでいるけれど…
「そんな格好でふらふらすんな。冷えんだろ…」
「い、あ、熱い…です」
ひんやりとした夜の空気に雅くんはそういうものの、むしろアタシの体温は急激に上がる一方である。
ところでだ…!!
「ね、なんで、寝てるって知ってた…の?」
「あぁ…」
雅くんの腕のなか、ドキドキに押し殺されそうになりながら驚きの真相を彼に問う。