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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第19章 秋の夜長に…♡
雅くんがよくひとりで風に当たっているプールサイド…
それは渚くんのカジノでも自宅でもあるこの邸でも共通する彼のお気に入りの場所。
雅くんは好んでひとりの時間を過ごす場合こうして人気のない水辺にいることが多い。
揺らめく水を見てると心が落ち着く…
自然の風を肌で感じてると心を洗われる…
いつかこうしてふたり肩を並べた時に、そんなことを話してくれていた雅くん。
粗雑に見える彼の内側はなにかと繊細で…
華やかな芸能の世界。一歩外へ出れば世界からの注目を集め、常に人に見られることを生業とする彼にとって
こうして心身ともに穏やかに過ごす時間は、限られたプライベートのなかでも憩いと安らぎのひとときだ。
そんな雅くんが大切にしている自分の時間…
そこへ立ち入ることを赦され、今やこうして傍にいることを彼が望んでくれることがアタシにとってもなによりも嬉しい。
「へぇ…」
そう話したアタシに雅くんがどこか感心したような声をあげる。