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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第19章 秋の夜長に…♡





─翌朝…


「へっ…くしっ──!!」


…ドンガラガッシャ──ン!!


朝食の時間を迎えたダイニングに、アタシのくしゃみにけたたましい騒音がこだまする。

やってしまった…

そう思った時にはすでに遅し。


「大丈夫、ちーちゃん?」

「う…ッ…クシュっ!!」


テーブルにはその衝撃に顔をくしゃくゃにするアタシがいて、床には…


「ッ…痛っ」


派手な音をたてて椅子から見事に落下した…

いや、正しくは落下させられた雅くんが転がっていた。


「はい、ティッシュだよー。ちーちゃんのために遥々取ってきたよー♪ね、ほーめーてっ♪」ムギュッ♡


連発するくしゃみに、すぐそこからパタパタと戻ってきた聖くんと、ハーブティーを入れてくれた葵くんが率先してベタベタと…じゃなくて、至れり尽くせりでアタシの世話をやいてくれている。


「風邪かぁ…」

「あはっ、ならオレがとっておきの注射したげよーか?」

「や、お前がそれ言うとイヤらしいの通り越してなんか危ない想像しか湧かないんだけど」


鼻がムズムズして…


「あはっ、そういうプレイもいいよねー♪」

「え、どういうの…?オレ、お前の趣味の許容範囲がそろそろわかんない」


…背中の方がなんかゾワゾワするんだ。


だけどそのゾワゾワの原因は明らかに別のところにあって…






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