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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第19章 秋の夜長に…♡
「気にしてないよ?」
「…オレが気にする」
「このくらい平気だよ」
「…オレが平気じゃない」
「………」
これはもしかして…
いや、もしかしなくても。
ある意味、雅くんの方が重症じゃないか?
髪を絶えず弄られながら、顔を伏せたまま弱音にも似たようなことを口にする雅くん。
そんな珍しくもある彼の姿に、
"ヤバい、なんか可愛い…"だなんて、自分を心配してくれている相手に抱く感情としてはおかしいのだろうけど…
ヤバい…。
可愛…ッ─「─くしゅん!!」
ゾゾゾゾゾ…
そこでよからぬことを考えたせいか、くしゃみと寒気がアタシを襲った。
「…あー、もー、やっぱダメじゃんかよ。大丈夫なんて言ってる口はどれだっつーの」
「ふにゅ…」
すると顔をあげて眉根寄せた雅くんが、両手でアタシの頬を挟み込む。
"だからヤバいのはお前だろーが"
今にもそんな声が聞こえてきそうだ。