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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第19章 秋の夜長に…♡
それから喉が少し痛いと伝えたら、即行で雅くんの部屋に連行された。
「つけとけ…」
「………」
そして有無を言わさずマスクをつけられ、
─ゴソゴソ…ペリペリ……ぺたっ!!
「うみゃ!!」
おでこに冷却ジェルシートを貼り付けられる。
一瞬、やけに準備がいいなと思ったけれど、これは彼が日頃から愛用するモノたちだ。
「ちょっと大きいけどないよりはいいだろ」
彼がそんな風に言うマスクは芸能人らしく変装用…ではなく喉の保湿に。おでこのひんやりシートは彼がリフレッシュ時に使っていることを知っている。
仕事柄、日頃から自己管理には誰よりも気を使っている雅くんだ。
ただ見た目がいいだけじゃモデルとして良い仕事はできない。その辺りのぬかりのなさは流石である。
「次、体温計…の前に横になれ」
「ん…」
彼のベッドに横に寝かされ体温計を差し込まれる。
「頭痛いか?」
「ちょっと…」
「熱あがるのかもな、少し待ってろ」
その間、部屋を出た彼はどうやら風邪薬と飲み物を探しにいってくれていたようだ。
結果…
「微熱か、困ったな…」
戻って早々、ベッドの縁に腰を下ろし頭をそっと撫でてくれた雅くんが困り顔を見せた。