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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第2章 バレンタインの事情♡その①…千隼…
アタシは今、ぽかぽかのリビングでソファーに腰を沈めながらのんびり映画を観ていたりする。
ちなみに、今日はいつも食事の支度をしてくれる葵くんに変わって夕食の準備はアタシがしたんだ。
あ、ちょっと!!
"ちーちゃんお料理できるの!?"
とか思っちゃったりしてる?
確かにね、ここに来て初めてキッチンに立った時なんざ
"へぇ…お前、ただの我が儘なブラコンじゃなかったんだな…"
なんて言ってくれちゃったドSオトコもいたけれど、なにを隠そうアタシだって年頃の女のコの端くれよ。
お料理、猛特訓しましたから!!
もちろん…
楓の為に♡
…………
…えへっ♪
因みにここ、笑うところだからね。
ま、まぁ、そんなくだりはおいといて、
今朝の起き抜けにベッドのうえで突然、"夜はちーちゃんのシチューが食べたい"と究極の上目遣いで迫ったあげくに押し倒し、朝からアタシをくったくたにしてくれた聖くん。
さらには出掛ける際には、"人参はハート型にしてね♡"とニッコリ無邪気に笑ったところで、不意打ちのキスで立てなくしてくれちゃうとか、あの小悪魔め…
お陰でアタシの心臓は朝から急激な働きをみせ、疲労困憊の停止寸前でした、はい。
それに葵くんもね、忙しいのに毎日美味しいゴハン作ってくれてるし…あっ、もちろん手伝いはしてるよ。
でも、たまにはね♪
そんなわけで、結城千隼!!今日は頑張って腕を振るわせて頂きました。