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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第4章 バレンタインの事情♡その③…渚…



………………

─数分後…

………………




"楓、滅す"


物騒な文字が羅列されたオレの携帯電話…

千隼の損ねた機嫌も取り戻したオレは、彼女をバスルームに送り出すやいなや、楓を除いた野郎全員にそんな文章を送りつけていた。

一見、意味不明な文面だか、なにかと察しのいい聖からはいち早く『楓くん暗殺計画書』と題されたブラックジョークも甚だしい添付ファイル付きのメールが返ってきた。


千隼にチョコレートの催促を施したオレ…

さすがに気がついたのか、彼女もハッとしたような声をあげた。

そこまではよかった…


『千隼…返事は!?』


後ろから抱き寄せ唇を寄せながら彼女の返事を待つこと数分…


『うん、14日だね♪』


そう声を弾ませた千隼にオレは

わかったならそれでいい…と自己完結しようとした時だった。


『頑張ってケーキ作るね!!だからみんなでパーティしようね』

『は…!?』


パーティー…!?

チョコレートの!?

みんなでってなんだ

そんなのしたら葵が死ぬわ


『…千隼ちゃん!?』


不可解な千隼の発言に恐る恐る確認を取るオレ…

すると満面の笑みで振り返った彼女が引きつったオレの顔を覗き込んでとんでもないことを口走る。


『みんなでしようね♡楓のバースデーパーティ♡』

『…………』


…は!?


その後、葵から取り乱した電話が入り、

雅からは"kill you"と完璧に送る相手を間違えたメッセージがオレへと返ってくる。




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