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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第6章 ちーちゃんの夏休み♡partⅡ♡
あぁ、恐るべし…
魔王様は神をも上回る存在だった。
は、鼻血がまた…ッ…
そんなアタシをさておき、彼らは彼らで…
「で、みっくーん、このピッカピカの458スパイダー♪どこにオレたちは乗ればい・い・わ・け?」
「…あ?バカか。見りゃわかんだろ、テメェらの乗るとこなんてねぇんだよ」
「そんな2シーターで迎えにくる方がバカでしょ。あーあ、ハワイに来てまでお前ってホントツカエナイ。おかげで30万ドルがパァなんだけど…」
「あぁ…わけわかんねぇこと言ってるガキはさっさと日本に帰れ。つーか、死ね」
あー、やってる。やってるよ、いつものお約束。
まぁこれはこれで平和というか、なんというか…って!!
「ちぃ、行くぞ。乗れ」
「え、あぁ…!!」
ポカンとしていたアタシからとっくに通話の切れた電話を取上げ、例の口の悪さっぷりをまざまざと披露しながら手を引く雅くん。
あっという間に担ぎ上げられ、左ハンドルの助手席に放り込まれる。
「え、待っ!!」
「あんな奴らほっとけ。それよりも頭のそれ、飛ばすなよ」
「ちょっ、わっ!!」
威勢のいいエンジンが唸りをあげたかと思えば、拐われるかのように空港から連れ出される。
そしてもちろん行き先は…
ドーン♪
「よくきたな…千隼」
魔王の城…
もといS.R.Eグループ・オーナー紫堂渚が所有するホノルル湾を目下に納めるリゾートホテル…の最上階だった。