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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第6章 ちーちゃんの夏休み♡partⅡ♡







あぁ…

やっぱりアタシはこの地で溶け果てるんだ…


「ん、渚くん…」


きっと、日本に帰る頃には跡形もなくなって…



しかし、


「………チッ」


へ…

おもむろにベッドルームの入り口を振り返った渚くん。

なにかの気配を察したのか鋭く光る彼の眼光と耳を掠めた舌打ちに、なんとなくだけどこの後の展開を理解する。


すると案の定、


『テメェら勝手に入ってんじゃねぇよ!!』

『なーぎさくん♪』

『お客様ですよー♡』


計られたかのように部屋の扉が叩かれて、ものすごく聞き覚えのある声に騒がしくなる室外。


「……」


あ…、やっぱりそうなるんだ…

そうなっちゃうんだ!!


でも、渚くんは…?


「いい…お前が集中するのはこっちだ」

「ぇえっ!!」


いい、って…


「…オレは忙しいんだよ」


それって…


「色々と…な」

「ッ…ん、あ!!」


嘘でしょー!!

本当に公開プレイをする気なのか、はたまたハワイアンジョークなのか、まったく読み取れない表情で彼は笑う。


nope! nope! nope! nope───!!!

思わずそう叫んだ。

…心中で。


なのに実際は…


「渚く…」

「ッ……」

「キモチ…い?」

「…あぁ、千隼…すげぇいい」

「ん…は、ぁ…」


脱ぎ散らかされたジャケットに外されたネクタイ。

彼のうえに乗せられたアタシの額からは、滲んだ汗が頬を滑り落ちる。






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