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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第6章 ちーちゃんの夏休み♡partⅡ♡






「はぁ…は、ぁ…」


─数分後─


「ねーぇ、イケた?」

「…!!」


…って、イケるかぁ!!

悪い顔だ。

聖くん、昼間なのにものすごく悪い顔になってる。

お見舞いされたのは軽めのフレンチキスとはもっぱら言い難い、大胆にもとびきり濃厚な色気にまみれた大人な一撃だった。

その一撃にすっかり絆され、酸欠及び脱力状態のアタシを満足そうに眺める聖くん。

彼の綺麗な丸アーモンド型に縁取られた栗色の瞳が妖しく細められ、サングラスを外したその瞳からダイレクトにくる小悪魔光線の魔力半端ないですから。

た、助けて葵くんっ!!


「っ…!!」


あ…

あは…っ

あははははッ…


いけない…

いけないっ!!


「ねぇ、ちーちゃん…」

「ッ…」


ちょ、待っ…


「昼間からそんな顔しちゃうなんて…」


助けを求める人、完全に間違えました。


「…イケナイ子♡」


小悪魔に煽られてぎらぎらケダモノモードレベルMAX。

とびきり優しくてとびきり優しくない葵くんが甘い声色と必殺技の笑顔で容赦なくアタシに牙を剥くわけで…


「…──────!!!!!」



これこそ公開処刑じゃないか。

あのね、いくら海外だからって言ってもね‼

う、運転手さん!?まさか見てないよね!?

ミラー越しに目が合ったりなん…て


「っ──────!!」


合ってるし!!

バッチリ合ってるし!!





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