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他人の妻、親友の夫
第6章 超える一線
結局あれほど外湯巡りに拘っていた志歩も、「思ったよりのぼせちゃったかも」とあっさりと引き下がってくれた。
四人は旅館近くの海鮮料理店に入り、日本海の幸を愉しむ。
時期的に蟹はないが、それでも近海で獲れた魚の刺身は彼らを大いに満足させてくれた。
出来れば酒を大いに飲んで潰れてしまいたかった。
しかしそんな夜に限って飲めば飲むほど冴えてきてしまう。
「じゃあ、今日はこれで……」
旅館に戻ると夫婦は離れ離れの部屋へと戻っていく。
海晴が志歩を見詰めると、どういう意味なのか、彼女は小さく顎を引くように頷いた。
『理依先輩をよろしく』という意味なのか、『これからこの人に抱かれます』という意味なのか……
いずれにせよ認めたくない解釈しか浮かばなかった。
四人は旅館近くの海鮮料理店に入り、日本海の幸を愉しむ。
時期的に蟹はないが、それでも近海で獲れた魚の刺身は彼らを大いに満足させてくれた。
出来れば酒を大いに飲んで潰れてしまいたかった。
しかしそんな夜に限って飲めば飲むほど冴えてきてしまう。
「じゃあ、今日はこれで……」
旅館に戻ると夫婦は離れ離れの部屋へと戻っていく。
海晴が志歩を見詰めると、どういう意味なのか、彼女は小さく顎を引くように頷いた。
『理依先輩をよろしく』という意味なのか、『これからこの人に抱かれます』という意味なのか……
いずれにせよ認めたくない解釈しか浮かばなかった。