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他人の妻、親友の夫
第10章 自分の妻、自分の夫
「……いいえ。駄目でした」
秋彦は首を振って妻と離れる。
「ここまでしてもらったのにすいません。やはり私は不能者ですね」
自嘲しながらその目はしっかりと海晴を捉えていた。
卑屈なようで、悠然とも見える、不思議な態度だった。
圧してるつもりの海晴の方が圧されてる、志步の目にはそう映っていた。
「やっぱり私が……他の人で感じてしまったから……」
「いや、理依さんは悪くない……不甲斐ない私がいけないんだ」
自責の呵責に震える妻を、秋彦が宥める。
優しい彼が一人で背負おうとしているのが、正視に堪えがたかった。
「海晴、出て行って……」
志步は緊張で喉をカラカラにしながら告げる。
「私、今から秋彦さんと……セックスするから……」
自分の言葉で興奮した。
海晴は唖然とした顔を向けてくる。
「志步っ……」
その発言には流石に理依も戸惑いを隠せなかった。
秋彦は首を振って妻と離れる。
「ここまでしてもらったのにすいません。やはり私は不能者ですね」
自嘲しながらその目はしっかりと海晴を捉えていた。
卑屈なようで、悠然とも見える、不思議な態度だった。
圧してるつもりの海晴の方が圧されてる、志步の目にはそう映っていた。
「やっぱり私が……他の人で感じてしまったから……」
「いや、理依さんは悪くない……不甲斐ない私がいけないんだ」
自責の呵責に震える妻を、秋彦が宥める。
優しい彼が一人で背負おうとしているのが、正視に堪えがたかった。
「海晴、出て行って……」
志步は緊張で喉をカラカラにしながら告げる。
「私、今から秋彦さんと……セックスするから……」
自分の言葉で興奮した。
海晴は唖然とした顔を向けてくる。
「志步っ……」
その発言には流石に理依も戸惑いを隠せなかった。