この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
他人の妻、親友の夫
第10章 自分の妻、自分の夫
海晴は目を逸らさぬまま、顔色を変えていく。
夫は今、何を思っているのか……
移り行く表情に、出逢ってから今日までの日々が重なっていった。
「……好きにしろ」
最後の表情は見せず、背を向けて海晴は出て行く。
このまま家に帰るのか、それとももうあのアパートに海晴が帰ってくることはないのか……
いずれにせよ、もう歯車は止まらない。
一方理依は涙を浮かべ、鞄を手に取って立ち上がる。
「じゃあ……」
「ああ……」
秋彦と理依は向き合って軽くキスをした。
この光景から目を逸らしてはいけない。
そんな責任感に駈られ、志步は二人を凝視していた。
やがて理依も出て行き、秋彦と志步だけが残された。
夫は今、何を思っているのか……
移り行く表情に、出逢ってから今日までの日々が重なっていった。
「……好きにしろ」
最後の表情は見せず、背を向けて海晴は出て行く。
このまま家に帰るのか、それとももうあのアパートに海晴が帰ってくることはないのか……
いずれにせよ、もう歯車は止まらない。
一方理依は涙を浮かべ、鞄を手に取って立ち上がる。
「じゃあ……」
「ああ……」
秋彦と理依は向き合って軽くキスをした。
この光景から目を逸らしてはいけない。
そんな責任感に駈られ、志步は二人を凝視していた。
やがて理依も出て行き、秋彦と志步だけが残された。