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他人の妻、親友の夫
第10章 自分の妻、自分の夫
彼の美しい肌を舌で擽る。
胸も乳首も、全部舐めた。そんなところだけでは飽き足らず、腋の下まで舐めてしまう。
秋彦は顎を反らして情けない吐息を聞かれまいと懸命だった。

「奥さんのことは忘れて、今は私を可愛がってください。玩具にしてもらって構わないですからっ」

自分の言葉に自分で酔いながら、奉仕を続ける。
自分を貶めることで、彼の中の加虐心を煽っていた。

「やめろ、穢らわしい」
「きゃっ」

それは突然訪れた。
冷たい光を宿した秋彦の目は、心の底から志步を侮蔑しているように見えた。

「秋彦さ、んっ」
「なにがエロ猫だ。ド淫売。安物の娼婦だ、お前は」

突き押され、床に倒れてしまう。
本気なのか、戯れなのか、分からない。
志步は怯えと恥ずかしさと興奮で汗が滲んだ。

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