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他人の妻、親友の夫
第10章 自分の妻、自分の夫
「確かに玩具だな、志步の身体は」

鋭いエッジは乳首の中心、脇、乳輪と出鱈目に突き回してきた。
脚を暴れさせれば綿棒が抜けてしまう。
仰向けの姿勢のまま、つま先を立てて身体は弧を描いて反っていく。

ミントタブレットに綿棒に万年筆。
日常で目にするそれらが自分を悶えさせるなどと、想像したことすらなかった。

「も、もうやめっ……やめてぇえっ!! 赦して下さいっ!! 赦してっ!!」

血潮が煮え滾り、下腹部や乳首に集まる。
信じがたいことに、達してしまいそうだった。

『お尻なんかで感じちゃ駄目なのにっ……耐え切れないっ……』

ふーふーっと獣じみた息遣いを恥じる余裕なんてなかった。
気を抜けば粒ミントを粗相してしまいそうになる。

万年筆は執拗に乳粒を苛め、インク墨で点々と黒ずんでいた。
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