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他人の妻、親友の夫
第12章 エピローグ
「ごめーん。遅れちゃったね」

わざと二ヶ月前と同じような気安さで声を上げて彼の前に座った。

「お、おう。俺が少し早すぎただけだ」

海晴もいつも通りに返そうとしたようだったが、声が少し固かった。演じることが出来ない不器用さにもう一度志步の胸が締め付けられる。
適当に飲み物を注文してから夫の顔を正面から見た。
少し不健康に痩せたように見えるのは、妻としての不安がそうさせているのだろうかと考える。

「少し痩せた?」

逆にそう訊いてきたのは海晴の方だった。

「あー、最近夜勤多かったからかなぁ」

同じことを思ってくれていた喜びでほんの少しにやけてしまう。

「海晴は? 元気でやってる?」

言いたいことや聞きたいことがたくさんあったはずなのに、素っ気ない言葉しか出て来ない自分が情けなかった。
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