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他人の妻、親友の夫
第12章 エピローグ
「離れて暮らして今更ながら志步のありがたさが分かったよ」

素直に言葉を紡げない志步とは違い、海晴は飾らない言葉をくれる。
そういえばこの人のこんなところが好きだったんだ。
改めて思い出させてくれた。

「自分から出ていったくせに」
「まぁな」

敢えて軽く返すとお互いの笑みが溢れる。
深刻にやり取りをしたら、本当に深刻なところまで行ってしまいそうで怖かった。だから笑い話のように志步は流す。
その気持ちを分かってか、海晴の方も合わせてくれる。

「俺今さ、ここで働いてるんだ」

そう言って見せてきたのは会社のパンフレットだった。この付近の住民なら誰でも知ってる湾岸の製鉄所だ。
朝から晩まで白い煙をもくもくと立てている、大きなところであった。

「へぇ。凄いじゃん」
「まあ関連会社からの派遣だけどさ」

照れ臭そうに言うが、どこか自信を覗かせる表情だった。
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