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他人の妻、親友の夫
第6章 超える一線
「ご迷惑だと承知ですが……もう一度、お願い出来ないでしょうか……」
理依にそう言われたとき、志歩は驚かなかった。予め二人の間では話があったんだろうと海晴は気付いた。
むしろ理依の夫である秋彦は戸惑っていた。
二人の夫は顔を見合わせ、曖昧な笑みを見せあって心を探りあっていた。
「人助けだと思って……ね?」
志歩のそんな援護射撃もあり、結局二人の男達も折れる格好になった。
視られるのが趣味だという理依はともかく、この旦那はそれをどういう気持ちで見つめているのだろう。
海晴はそんなことを思いながら温泉街の石畳の道にカランと下駄の足音を立てていた。
理依にそう言われたとき、志歩は驚かなかった。予め二人の間では話があったんだろうと海晴は気付いた。
むしろ理依の夫である秋彦は戸惑っていた。
二人の夫は顔を見合わせ、曖昧な笑みを見せあって心を探りあっていた。
「人助けだと思って……ね?」
志歩のそんな援護射撃もあり、結局二人の男達も折れる格好になった。
視られるのが趣味だという理依はともかく、この旦那はそれをどういう気持ちで見つめているのだろう。
海晴はそんなことを思いながら温泉街の石畳の道にカランと下駄の足音を立てていた。