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他人の妻、親友の夫
第6章 超える一線
城崎の外湯の中でももっとも有名な『一の湯』についた四人は当然男湯と女湯に別れる。
秋彦と二人きりになるのはなんだか気まずい思いもあったが、ここまで来て外で待っているわけにもいかない。
先に裸になった海晴は軽く会釈して浴場の戸を開けた。充満した湯気が吹き込むように溢れ、身体を包む。
平日ということもあり、湯船はかなり空いていた。
軽く身体を洗ってから湯に足先を浸ける。
「熱っ!?」
慌てて足を引っ込めてしまった。
想像していた以上に湯温が高い。
「城崎の温泉は熱いですよね」
いつの間にか隣に来ていた秋彦に笑いかけられる。
「こんな温泉、何個もハシゴしたら本当に湯中りしちゃいますよ」
「まったくです」
そう言いながらも彼は気にした様子もなく湯の中に身を沈めた。変な対抗意識が生まれてしまった海晴もすぐにそれに続く。
秋彦と二人きりになるのはなんだか気まずい思いもあったが、ここまで来て外で待っているわけにもいかない。
先に裸になった海晴は軽く会釈して浴場の戸を開けた。充満した湯気が吹き込むように溢れ、身体を包む。
平日ということもあり、湯船はかなり空いていた。
軽く身体を洗ってから湯に足先を浸ける。
「熱っ!?」
慌てて足を引っ込めてしまった。
想像していた以上に湯温が高い。
「城崎の温泉は熱いですよね」
いつの間にか隣に来ていた秋彦に笑いかけられる。
「こんな温泉、何個もハシゴしたら本当に湯中りしちゃいますよ」
「まったくです」
そう言いながらも彼は気にした様子もなく湯の中に身を沈めた。変な対抗意識が生まれてしまった海晴もすぐにそれに続く。