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よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第8章 オレもキミが好きってことだよ
「……じゃあ後にするね」
少し残念そうな顔をする美和に、凪は居たたまれなくなった
「……また来年な」
そう言って自分の部屋へ帰ろうとする
「待って!」
年末年始は二人とも帰省してしまう
ここで別れたら、しばらくは会えないのだ
「そうだな……」
「……?」
そのことに気付いた凪は勝手に納得すると美和に顔を近付ける
「……!?」
しかし、その唇は美和の手によって止められていた
「ち、違うの…そうじゃなくて……」
凪は顔をしかめた
よく見ると、耳まで真っ赤だ
「大丈夫か?
……ッ!!」
美和の手よって止められていた唇には、美和の唇が当てられていた
そっと
優しく触れるように−−−
「これは……クリスマスプレゼントだから!」
さっきのは誕生日プレゼント
顔を俯かせながら、美和は自身の行動の恥ずかしさに涙目になっていた
どうやら、陽菜乃に言われたことを美和なりに解釈した結果こうなったらしい
「……貸せ」
突然、凪は自分のプレゼントを美和の手から取り上げた
ビリリッ
乱暴にラッピングを破り、箱を開ける−−−