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よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第3章 本当の自分を見せて



「悪かったな……俺のせいで迷惑かけて」



凪の謝罪に、美和は小さく首を振る



「美和……」



彼女の名前を呼び、優しく口づけをする凪

そして、その唇でそっと耳に触れる



「……っ」



−首へ−−−



「…な…ぎさっ……」



−鎖骨へ−−−



「んっ……」



美和の全てを愛でるように、彼女の体にキスを重ねる



「…まっ……」



美和はくすぐったさ半分で、身を捩る

そして、彼の唇は更にその下へと−−−



「…っ……待って!」



凪はぴたっと動きをやめ、美和を見た



「私たちまだ高校生だよ?」

「高校生でやってる奴なんかいくらでもいるだろ」



凪はお楽しみを奪われて少し拗ねる



「私は風紀委員だし。ね、お願いだから卒業までは」



最愛の人に頼まれれば、聞かないわけにはいかなかった



「今回のことといい……俺の高校生活は我慢大会だな」



凪は仕方なく美和から離れると、



「部屋に戻って飯食うわ。先公が待ってるだろうからな」

「えっ、黙って出てきたの!? ちゃんと謝るんだよ?」



何故か当人より美和の方が焦る



「……」

「ちょっと、わかった?」



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