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よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第1章 俺を裏切るな!
「んん……っ」
掴んだ腕を引き寄せると、強引にキスをする凪
抵抗しようとする美和の唇を抉じ開け、凪の舌が侵入してくる
“熱い……っ”
こんなことで、彼の体温を知る
「自分の彼女と会って何が悪いっ」
ようやく美和の舌を解放して言い放ったかと思うと、ものすごい早業で美和をベッドに押さえつけた
「やっ…凪……」
一瞬で自分の上に馬乗りになった凪の胸を、美和は懸命に離そうとする
“すごい力っ!”
熱があるとは思えない
だが凪の瞳は確かに熱によって潤み、どこか別世界を見ているようだ
「凪……看護婦さんが来ちゃうからっ」
必死で訴えるも、彼の耳には届かない
「お前は俺のものだ……俺の言うことを聞けっ」
「きゃぁあぁぁ!」
“私はこんな子供の彼女じゃない”
……お前は俺の彼女だろう?
あの日お前は確かに好きだと言ったはずだ
嫌われても仕方なかった、この俺のことを!
“俺を裏切るな!”