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よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第4章 素晴らしかったわ



「えっ、ちょ」

「気にしないでー」



笑って断られても美和はおろおろするばかり。



「はい、どうぞ」

「???」



突如現れたゆかりに飲み物を渡され、凪は顔をしかめた



「ゆかりさんが買ってくれたの」



美和の説明に、



「……どうも」



とりあえずお礼を述べる



「お邪魔していいかしら?」



そう聞きながら、ゆかりは答えを待たずに凪と向かい合って座った



「二人のこと、もっと知りたいわ」







そのまま三十分ほど、ゆかりは専ら聞き役だったが、三人は話し込んでいた



「いいわねー、私も学生に戻りたい」

「まだまだお若いじゃないですか。美人ですし」



こんな女の会話に嫌気がさしたのか、しばらくして凪が席を立った



「どこ行くの?」

「トイレ」



その言葉に続き、



「私もちょっと酔っちゃったから、お水貰ってくるわね」



ゆかりも立ち上がる



「お待たせ」



しばらくして戻って来たゆかりの手には紙コップが三つ



「私達の分まで!? 本当に、何から何まですみません」



……



「な、何か?」



じっと見つめられ、美和は慌てた



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