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よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第4章 素晴らしかったわ



まさか高校生で彼女のいる男に手は出すまいと思っていた凪は、陸の言葉を頭のどこかでただの杞憂と否定していた

今さら気づいてももう遅い

ゆかりの魔の手は、もう凪の欲望の象徴にまで伸びていた



「理性なんて手放しなさい……もっと私を求めて……」

「…グッ……」



ついにその手に堕ちた凪は、今度は自ら口づけをして彼女を受け入れる

二人は立ち上がると、そのまま闇へ姿を消した



「なぎさ……?」


突如熱いキスをした美男美女に騒つく人混みの中、彼女は呆然と立ち尽くしていた−−−







ホテルに着くと、凪はすぐにベッドに横になった



「あら、寝ちゃだめよ」



彼の様子に気がついたのか、ゆかりはキスをする



「二人きりの甘い夜を楽しみましょう?」



凪の耳を甘く噛み、そっと囁く彼女

彼の服を脱がせていく



「浴衣にしてくれればしやすかったのに……っ!?」



ズボンにかけられた彼女の手を凪の手が制していた



「やめろ……」

「あら、ここまできてどうして抵抗する気になったのかしら」



ゆかりはため息をついて一旦立ち上がると、カバンから小瓶を取り出した



「そんなところも可愛いけれど」



あくまでもこの状況を楽しむ彼女は、中の液体を口に含む



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