この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第5章 貴女の全てを愛します
「何でもないわ……大丈夫……」
この男は、私の身体を前にしても自分の動物的欲望を否定した
今まで付き合ってきた者は皆、一度ゆかりを抱けば身体を目的にしてきた
最初からその目的で近付いて来る者も現れ、自分もいつしか快楽に身を任せる方がその事実を受け入れるより楽だと思った
陸もそうだと思っていたのに、彼は自分の前でそれを否定してみせた
「素晴らしかったわ…ありがとう……」
「……?」
小さく呟いたその言葉は、陸の耳には届かなかった−−−
だが、幸せな時はすぐに終わりを告げる
「ンッ…もっとぉ……!」
「ゆかりさん……ゆかり……」
突き上げながら舌を絡め合う二人
「アァァアッ!」
「クッ……!」
ゆかりの中に注がれる白濁
ピルを飲むから、どうしてもと言われて陸は中出しを了承していた
「ハァ…ハァ……」
ギュッ…
絶頂の余韻に浸りながら、陸は彼女を抱き締める
この温もりを感じると、安心できた
この温もりを感じている、その間だけは−−−
「……」
陸のその優しさが、彼女の胸を締め付ける