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よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第6章 そして甘い口づけを
「許さない……」
美和の答えに凪の息が詰まる
美和はパッと顔を上げると、
バシッ
凪の頬に強烈なビンタをかました
「弱虫!」
「悪い……」
「裏切り者!」
「ごめん……」
「意気地なし!」
「…返す言葉もない……」
あの凪が、彼女を前にしてどんどん小さくなってゆく
「私じゃなきゃ駄目なら……言葉と行動ではっきり示して」
「美和、俺は……っ!?」
要求に応えようとした唇に口づける美和
チュッ…
更に、慣れない感じだが舌まで絡めてきた
余程不安だったのだろう
それを察した凪は、美和の頭を支えて逆に彼女を攻め立てた
チュ…チュクッ…
「ンン…プハッ」
あまりにも激しいキスに一旦息継ぎを試みるが、彼はそれを許さない
「あ……ンッ」
「ハァ…」
媚薬の効果もあってか、凪は美和以上に熱い吐息を洩らす
“まずいな……”
このままでは、最後まで奪ってしまいそうだ
チュッ
「凪?」
最後に軽く口づけして離れた凪に美和は戸惑った
「もう十分上書きしただろう。この続きは卒業してからじゃなかったのか?」
「あ……うん」