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色んなコトしましょ
第2章 『わがままな犬』



いや違う、残されているのはそれだけじゃない。

『わがままな犬』。

忘れていた。

俺は彼女が訂正したであろう続きを確認していない。




『「待っています。」』の後が、がらりと訂正されていた。




『私は図書館の近くにある公園へと夜遅くに向かう。

 この広い森林公園は有名な「ヤリ場」だった。

 暗く星と月の明かりだけに照らされた公園から、男女の秘密めいた声が聞こえる。 
 声は時たま、静かな呻きのようなものも混じっていた。

 覗き魔が、そこかしこにいる。

 「待っています。」

 私はご主人様と同じ言葉を、彼らにかける。

 そして、私は暗闇に変な明るさで光る公衆トイレへと足を向けた。
 初めて入る男子トイレはいやに汚く、小便の匂いがした。

 私はわがままな犬。

 ご主人様が来るまで、拾い食いがやめられない。』




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