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くちづけを待ってる
第1章 読み切り短編

彼は舌を伸ばして。
張り詰めたクリットに、ゆっくりゆっくり舌先が近づいてく。
あと3センチ
あと2センチ
あと1センチ…。
そして、甘く、ちろりと舌がふくらみを撫でる。
「あぁぁっ!」
思わず声が漏れる。
くすぐるように、撫でるように。
彼はそれを愛おしげに、舐める。
わたしの口からは、抑えていた吐息と声が、いっぺんに漏れる。
だめ…。もう…おかしくなりそう…。
苦しくて、気持ちよくて。
お願い。
舌がクリットを回し、左右にはじいて。
今度は肉壁の中に押し込むみたいに、舌先を押し当てて…。
素早い動作で舌を動かして、玩具みたいに振動させて。
彼は唇を、そっとクリにつけて、やさしく吸い取る。
腰の奥に津波がくる。
もうだめ…。
もうダメぇぇっ!
我慢できない。
それにくちづけたまま、彼は、思い切り、吸う。
じゅぶぶぶぶぶ。
淫らな音が部屋に広がる。
と同時に、わたしは、身体を痙攣させ、太ももで彼の頭をきつく挟んだまま、小さく死ぬ。
息が、できない…。
力が入らない。
快感の波、にしびれ。
何も考えれない。
もう導かれるまま…。

