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スレイブ・プレイ! 氷華女子大学アイスホッケー部 愛奴化計画
第7章 密室のパワープレイ、淫肉は愛でられるほど締まりを増して

「ああ、なんでもないね……おっ、メジャー取られやがったか、ラッキー!」

 滑り寄って来た雪希に、ケロっとした笑顔を見せて羅依が尻餅を起こす。

 原則として、アイスホッケーでは反則を犯した選手はペナルティとして一定時間退場となる。各チームの待機ボックスとは逆サイドに設けられた「ペナルティボックス」という、透明なプラスチックボードで囲まれた隔離エリアに閉じ込められるのだ。

 そして、軽いものはマイナーペナルティとして二分、重いものはメジャーペナルティと言って、五分をその中で過ごさなくてはならない。その間、反則者を出したチームは代わりのプレイヤーを出場させることはできず、少ない人数で戦わねばならない。当然、人数の多いほうにとっては最大のチャンスである。ここぞとばかりにパワープレイを仕掛けるのがセオリーだ。

「チャンスだな! ガンガン攻めようぜ!」

「ええ!」

 雪希と羅依のやりとりを遠巻きに眺める優は、今の反則の流れのせいで、先ほど見咎めたこと――鬼岳が、何かをあの退場になったディフェンダーに渡したのではないか――を言いだすキッカケをなくしてしまったことに心の中で軽く舌打ちをしていた。
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