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第8章 氷上の女薙刀士の敗北、許されざるディープキス

（ズッギューン！）

　撃ち抜かれた。キョージはこれから犯そうという相手に魂を持っていかれた。

（おっ、俺は……知らなかったんや！　本当の大和撫子って奴を知らなかったんやっ！　居た！　ここに居たっ！　女の理想は、これだったんやあっ！）

「おおおお、咲良ちゅわ～んっ！」

　抱きしめて、ギュッとしてやりたい衝動に駆られて上体を起こす。
　だが、急に動いたため、そのはずみで咲良がバランスを崩し……

「……あっ」

　にゅるぅっ！

「アッ……！」

　入った。挿入ってしまった。
　スッポリと、抵抗もなく、あっさりと。処女なのに！

　ペタン、と咲良の尻がキョージの上に乗る。

「痛く……ない？」

「……はい」

　じんわりと、肉を包む肉。

（これが……童貞喪失……）

　おたふく風邪で学校を休み、登校して見れば、自分がいない間に仲間達は竜崎将子を姦りまくっていたと聞いたときのあの悔しさ。以来、切望して止まなかったこの瞬間……だが。